建物の明渡し事例1
事案の概要
高齢者(依頼者)が,自己が所有する建物に,養子縁組した甥と二人で生活しておりましたが,甥から虐待を受けたため,無一文のまま家を出て避難していましたが,その間に,甥に鍵を替えられてしまい,自分の家に戻れなくなってしまいました。お金も,住む場所もなく,急を要しましたので,建物明け渡しの仮処分を求めました。
この仮処分の中で,離縁についても話し合われましたが,甥が,高齢者の方の借金の連帯保証人になっていたこともあり,その連帯保証をはずすことを条件としてきたため,話合いが難航しました。
結果
和解成立(高齢者が,甥に対して,一定の解決金を支払うことと,新たな連帯保証人を立てて,保証人脱退手続きを行うこと等を条件として,協議離縁が成立し,建物を明け渡してもらうことになりました)