【相続】疎遠かつ高齢な親族と円満に遺産分割協議を行った事例【遺産分割】

監修者:弁護士 渡辺秀行 法律事務所リベロ(東京都足立区)所長弁護士

監修者:弁護士 渡辺秀行

 法律事務所リベロ(東京都足立区)
 所長弁護士

目次

事案の概要

家系図

※赤枠:被相続人,青枠:相続人

依頼者は父親が亡くなったため,後妻(以降相手方と記載)と遺産分割をすることとなりました。
しかし相手方とは疎遠になっていることや,90歳を越える高齢であることから,スムーズに遺産分割協議ができるか不安であったため,当事務所へご相談にいらっしゃいました。

遺産分割協議

当職は受任後,相手方へ内容証明郵便を作成・発送し,被相続人である父の遺産に関する資料を提出するようお願いした。
相手方はすぐに資料を送付していただき,それをもとに遺産目録を作成しました。
遺産の総額および代償金の金額について,相手方と合意したため,当職の法で遺産分割協議書を作成しました。
協議の内容は以下の通りです

  • 相手方は被相続人の遺産を全て取得する。
  • 相手方は遺産を全て取得した代償として約1,020万円を依頼者へ支払う。
  • 被相続人の祭祀財産の承継者は相手方とする。相手方が亡くなった後は,依頼者が承継することを約束する。

祭祀財産:先祖をまつるための仏像や墓石のこと。相続財産とはまた別のものになります。具体的には家系図等の系譜,仏像・神棚などの祭具,墓石などの墳墓が挙げられます。

事案のポイント

本件は,相手方と疎遠かつ90歳を超える高齢者とのやりとりであり,当初は理解力や意思疎通が可能かどうかなど懸念点がありました。
そこで相手方へ書面を送る際には丁寧かつ相手に配慮した内容にし,感情的な対立を避けるように心がけました
このことが功を奏したのか相手方も資料をすぐに提出してくれたり,こちらの質問に対してもしっかりとしたご回答をいただけました。
さらに途中から,相手方にも弁護士がついての交渉となったため,比較的短期間かつ円満に遺産分割協議を実現することができました。

弁護士 渡辺

対立する恐れのある相手や,意思疎通に懸念点がある相手方との交渉は
弁護士をつけて遺産分割協議をすると円滑に進めることが出来ると思います。

法律事務所リベロ

所長 弁護士 渡辺秀行(東京弁護士会)

特許事務所にて 特許出願、中間処理等に従事したのち、平成17年旧司法試験合格。
平成19年広島弁護士会に登録し、山下江法律事務所に入所。
平成23年地元北千住にて独立、法律事務所リベロを設立。


弁護士として約17年、離婚、相続、債務整理、交通事故、労働問題、不動産、刑事事件、消費者事件、知的財産、企業法務等、多岐に渡って相談をお受けしております。事件に対する、粘り強く、あきらめない姿勢が強みです。極真空手歴約20年。
法律事務所リベロは北千住徒歩7分の地域密着型法律事務所です。堅苦しくなく、依頼者の方が安心して相談出来る事務所です。お気軽にご相談ください。

法律事務所リベロ

所長 弁護士 渡辺秀行

  • 東京弁護士会所属
  • 慶応大学出身
  • 平成17年旧司法試験合格

弁護士として約17年、離婚、相続、債務整理、交通事故、労働問題、不動産、刑事事件、消費者事件、知的財産、企業法務等、多岐に渡って相談をお受けしております。事件に対する、粘り強く、あきらめない姿勢が強みです。極真空手歴約20年。
法律事務所リベロは北千住徒歩7分の地域密着型法律事務所です。堅苦しくなく、依頼者の方が安心して相談出来る事務所です。お気軽にご相談ください。

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