独身で亡くなった被相続人について,面識の薄い相続人たちと遺産分割協議した事例
本事件の概要
相続関係図
(※印がついている者は,受任時すでに無くなっていた人物)
概要
ご依頼者様の元に,ある日突然,老人ホームと福祉事務所から「亡くなった旦那様のお姉様(叔母B)が危篤です」と連絡が入りました。ご依頼者様は母親とともに病院に駆けつけましたが,意識を取り戻すことなく伯母Bはご逝去されました。
ご葬儀や大まかな遺品整理を済ませたものの,ご依頼者様はご自身以外の相続人の存在自体は知っていたものの,交流がなかったため,遺産分割について相談するため当事務所に来所されました。
解決までの流れ
ご依頼者様からの情報を元に相続人を特定・調査し,郵送にて被相続人(叔母B)死亡の連絡と遺産分割について提案しました。
被相続人(叔母B)に婚姻歴はなく,相続人はご依頼者様の他2名(ご依頼者様の従兄弟)でした。
このケースでは,各相続人が初回の分割案で納得し,速やかに所定の手続に応じたため,早期に解決することができました。
遺産 | 現金約1,400万円,貴金属 |
依頼者相続分 | 現金約700万円,貴金属全て |
弁護士による解決のポイント
相続権を持つ人を確定するためには,まず被相続人の生前の戸籍を全て調査する必要があります。この作業は戸籍を見慣れていない方にはなかなか難しく,また,一般の方が相続に関わる親族すべての戸籍を取り寄せるには膨大な労力が必要です。
また,疎遠な相続人同士では遺産分割協議はしづらいでしょう。そういった場合には弁護士を間に入れることで,迅速かつ円満に遺産分割協議を進めることも可能となります。 なお,疎遠な間柄ではなるべく丁寧な対応を心がけ,感情的な対立を避けるのが重要です。
相続事件に精通した弁護士にお任せいただければ,速やかに相続人を確定し,連絡先を調査することができます。
遺産分割協議の内容で折り合いがつかない場合には専門的な観点から協議を進めることが可能です。