不当な預金の引き出し 

事案の概要

兄弟間の相続で,兄弟の一方が被相続人の生前,多額の預金を横領していた事案
 
不動産賃貸業を営んでいた母親が脳梗塞で倒れ,重度の失語症となったため,相続人Yが母親の預金通帳等全てを預り,保管していたところ,不当に母親の預金が引き出されていることが発覚したため,他方の相続人Xからの依頼を受けて,東京地方裁判所に,Yに対する損害賠償等請求訴訟を起こしたました。

裁判では,Yは,母親の医療費として支出したとか,母親から度々贈与を受けていたなどと主張しておりました。しかし,こちらが,母親の確定申告書や医療費の領収書等によれば,各預金の出金額が,不動産賃貸の収支状況や医療費の額と整合していないこと,主治医の医療記録によれば,母親が贈与の意思表示を出来る状態にあったとは到底言えないことなどを,説得的に主張したところ,Yの反論が苦し紛れになり,裁判の途中で,預金の一部を,現金として自宅に保管していることを認めるに至りました。

さらに,裁判官からも,母親の状態からすれば,贈与があったと認定することは困難との心証が開示され,最終的には,裁判所の和解案(Y→Xに1500万円の支払い)を双方受け入れる形で,和解が成立しました。

法律事務所リベロ

所長 弁護士 渡辺秀行(東京弁護士会)

特許事務所にて 特許出願、中間処理等に従事したのち、平成17年旧司法試験合格。
平成19年広島弁護士会に登録し、山下江法律事務所に入所。
平成23年地元北千住にて独立、法律事務所リベロを設立。


弁護士として約17年、離婚、相続、債務整理、交通事故、労働問題、不動産、刑事事件、消費者事件、知的財産、企業法務等、多岐に渡って相談をお受けしております。事件に対する、粘り強く、あきらめない姿勢が強みです。極真空手歴約20年。
法律事務所リベロは北千住徒歩7分の地域密着型法律事務所です。堅苦しくなく、依頼者の方が安心して相談出来る事務所です。お気軽にご相談ください。

法律事務所リベロ

所長 弁護士 渡辺秀行

  • 東京弁護士会所属
  • 慶応大学出身
  • 平成17年旧司法試験合格

弁護士として約17年、離婚、相続、債務整理、交通事故、労働問題、不動産、刑事事件、消費者事件、知的財産、企業法務等、多岐に渡って相談をお受けしております。事件に対する、粘り強く、あきらめない姿勢が強みです。極真空手歴約20年。
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