



法律事務所リベロ(東京都足立区)
所長弁護士
借金の返済が滞ってしまった場合,最後の手段として検討されるのが自己破産です。
みなさんは自己破産についてどのようなイメージをお持ちでしょうか?
など,ネガティブな印象を持っている人が多いのではないでしょうか?
これらのマイナスイメージから,自己破産を決断できず,借金をさらに膨らませてしまう人も少なくありません。
しかし,自己破産は財産を整理し,借金から解放されて人生を立て直すために法律で認められた制度です。
本コラムでは,自己破産が本当に恥ずかしいことなのか,会社や家族にバレてしまう可能性や,破産を周囲に知られたくない人が気をつけるべき対策について
法律の観点からわかりやすく解説していきます。
自己破産は法律で認められた債務整理の方法であり,生活を立て直すための救済制度です。
しかし,多くの人が「自己破産なんて恥ずかしい・・・」と感じ,なかなか踏み切れないというのが現実です。
その背景には社会的な偏見や誤解があります。
一般的には「借金を返せない=だらしない」「自己破産=失敗した人」という偏見が根強く存在しているのも事実です。
日本人は特に周囲からの評価を気にする傾向が強く,そのため「破産したなんて知られたら恥ずかしい」と考える方が多いのです。
しかし実際には,病気や失業・取引先の倒産など,自分の力ではどうしようもない事情で自己破産に至るケースも存在します。
「自己破産をすると一生クレジットカードが使えない,ローンが組めなくなる」
「社会的な信用を失ってしまう」といった誤解も恥ずかしいという意識を助長しています。
確かに一定期間は信用情報に登録され,新たな借入やクレジットカードの契約が困難になりますが,一生使えないわけではありません。
こういった制度の仕組みを正しく知らないことが,不安を助長させているのです。
「家族に知られたらどう思われるのだろう」
「会社にバレて居づらくなってしまうのでは・・・」という不安も自己破産を“恥”と感じる理由の1つです。
保証人がついている借金であれば当然ながら影響はさけられませんが,全てのケースで家族や勤務先に通知されるわけではありません。
実際には思っているほど広く知られることは少ないのです。
自己破産を考えるとき,多くの人が気にするのが周囲に知られるかどうかです。
会社や家族にバレるのではないかという不安は自己破産に踏み切れない大きな理由の1つです。
場合によっては通知されるケースもありますが,多くの場合は思っているほど広く知られることはありません。
自己破産手続が開始されると,官報という国が発行した公告に名前が掲載されます。
名前が載ってしまうとバレるのでは?と心配する方もいますが,官報は一般の人が日常的に目にすることは少なく,金融機関や法律関係者など限られた専門家が日々確認する程度です。
通常の勤務先や友人・家族が官報をみてあなたが破産したことを知る可能性はほとんどありません。
自己破産の手続において会社に直接通知が届くことはありません。
給与差押えなどの手続がない限り勤務先が自己破産を知ることはないため,安心して手続をすすめることが可能です。
家族に知られてしまうケースとしては,主に保証人がついている借金や同居財産の処分が関わる場合です。
保証人がいる場合にはかならず影響が及ぶため,事前の説明と協力が必要になります。
また財産調査で同居家族の協力が求められることもあります。
そのような場合でなければ,家族に知られずに自己破産手続を進めることが可能です。
家族や会社にバレる可能性があるのは限定的で,ほとんどのケースでは,会社や一般家族に知られません。
弁護士に依頼すれば,債権者からの対応も代理で行ってもらえるため,さらに安心して手続を進められます。
借金が返せず,自己破産を検討していても,なかなか踏み切れない大きな理由の1つに“恥ずかしい”という感情があります。
借金が返せないことを自分の責任だと強く感じたり,人生の失敗と結びつけてしまう人は少なくありません。
しかし,自己破産は決して特別なことではありません。
日本では毎年7~8万件もの自己破産手続が行われていると報告されています。
つまり自己破産は珍しいものではなく,また人格を否定されるような出来事でもありません。法律が用意した生活再建の制度に過ぎないのです。
借金問題を抱え続けることで心身をすり減らし,結果として家族や仕事に悪影響を及ぼす方がよっぽど深刻な問題といえます。
また,自己破産をするうえで気持ちを整理することも大切です。
例えば頭の中で抱え込まず,不安や恥ずかしく思う理由を紙に書き出すと,自分が何にとらわれているかを客観的に見つめ直すことができます。
信頼できる家族や友人に打ち明けてしまうことも,孤独感を和らげる助けになります。
さらに,弁護士など専門家に相談することで,思い込みや誤解が正され,現実的な選択肢が見えてくることも少なくありません。
恥ずかしさや不安を感じる気持ちは自然なことですが,その感情に縛られる必要はありません。
大切なのは“これからどう立て直していくか”です。自己破産は人生を終わらせるものではなく,再スタートのための制度であることを前向きに捉えていきましょう。
自己破産に対してマイナスのイメージを持つ人は多いと思います。
しかし不安や恥ずかしさから,その決断を先延ばしにしてしまうと,借金はますます膨らみ,生活への影響も深刻になってしまいます。
大切なのは自己破産をして「どう思われるか」ではなく「これからどう立て直すか」です。
また,会社や家族に知られる可能性は限定的であり,注意点を抑えれば不要なトラブルを避けることも可能です。
また,不安や恥ずかしさを一人で抱え込まず,専門家に相談することで正しい知識が得られ,現実的な解決策が見えてきます。
もし今自己破産に踏み切れない・・・と悩んでいるのであれば,今の不安に囚われるよりも安心して生活を立て直す未来をイメージするとよいでしょう。
特許事務所にて 特許出願、中間処理等に従事したのち、平成17年旧司法試験合格。
平成19年広島弁護士会に登録し、山下江法律事務所に入所。
平成23年地元北千住にて独立、法律事務所リベロを設立。
弁護士として約18年、離婚、相続、債務整理、交通事故、労働問題、不動産、刑事事件、消費者事件、知的財産、企業法務等、多岐に渡って相談をお受けしております。事件に対する、粘り強く、あきらめない姿勢が強みです。極真空手歴約20年。
法律事務所リベロは北千住徒歩7分の地域密着型法律事務所です。堅苦しくなく、依頼者の方が安心して相談出来る事務所です。お気軽にご相談ください。
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代表弁護士渡辺がお話を伺い、
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法律相談料:5,500円/30分
受付:平日9時〜17時
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