契約書作成の方法
企業活動では、日々、契約行為が繰り返されています。
日常の取引で、ルーティングに契約を交わしている場合、改めて契約内容を精査されることは少ないと思います。
契約書の内容を意識されるのは、主に、新しい形式の契約を交わされる場合であろうと思われます。このような場合、
「この契約で大丈夫だろうか?」
「何か不利なことがあるのではないか?」
「万が一の時大丈夫だろうか?」
という不安を感じておられることと思います。
契約書を作成する、と言っても、一から作成する、ということは稀であり、多くの場合書式を用いて、作成されると思います。しかし、書式は万能ではありませんので、以下の事項に気を付ける必要があります。
最新の書式を入手する
法律は日々改正されますので、書式は最新のものを利用して下さい。
古い書式集を用いると、現在の法律をふまえずに、契約書を作成してしまうことになりかねません。
実際のケースに最も近い内容の書式を選ぶ
契約書の書式集は多数出版されていますし、最近ではネット上にもいくつかの書式集が公開されています。
その中で、自分が作成したい契約書にもっとも近い内容の書式を選ぶようにして下さい。
ただし、例えば、同じ金銭消費貸借契約書の書式でも、貸金を一括で返済することが前提となっているもの、分割で返済することが条件となっているもの、連帯保証人がいることが前提となっているもの、連帯保証人がいないことが前提となっているものなど様々な種類のものがありますので、適切な内容の書式を選択して下さい。
実際のケースに応じて、書式を修正する
書式を適当に選んで、そのまま使えば良い、というものでは有りません。
契約には、それぞれ個別的な事情があります。事情に応じて、書式を修正する必要があります。なお、書式を修正する場合には、修正した条項が法律上無効とならないよう注意して下さい。
書式を修正する場合は、弁護士など専門家のアドバイスを受けることをお勧めします。