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トーマスエジソン③~エジソンから学ぶ失敗について

エジソンのコラム③になります。
下記のコラム,トーマスエジソン①と②も是非読んでみて下さい。
失敗について


トーマスエジソンにとって失敗というものはありませんでした。
友人から
「1万回も失敗したのに,よく平気だね」と言われた時には,エジソンは
「俺は1回も失敗していないよ。うまくゆかない方法を1万も見つけたんだ」等と言っていました。
エジソンがこういった考えを持つようになったのは,母ナンシーの影響があります。
ナンシーは,エジソンにとにかく何でも実際に試しみること,粘り強く取り組むことを奨励していたのです。そして,成功とは失敗を繰り返した後にあること,成功には失敗が不可欠であることを教え込みました。
そのため,エジソンがとんでもないことをして失敗しても決して叱らず,なぜ失敗したのかを一緒に話し合っていました。
エジソンはとにかく好奇心が強いため,ありとあらゆる失敗をしていたようですが,彼女は決して叱りませんでした。
そのため,エジソンは失敗が全然,気にならなくなっていたのです。ナンシーが言うように,彼にとっては,失敗は,成功するための一つの過程に過ぎませんでした。彼は,失敗を一つすることで,一歩成功に近づいたと考えていたのでしょう。
彼女は,子供が失敗を咎められれば萎縮してしまい,チャレンジする気力を失ってしまうことを良く理解していました。
逆に,エジソンが何もせずに怠けたときや,始めたことを簡単に諦めたときには,叱っていました。そのため,エジソンには,何もしないことこそが失敗との考えが染みついていました。
失敗する経験を与えてあげましょう


ナンシーの教育方針から重要なことを学べると思います。
ヘリコプターペアレントの子への影響
現代は,失敗しないように過保護,過保護な親が増えています。
このような親は,何から何まで子供の面倒を見るため,ヘリコプター・ペアレントとも言われています。
子どもは,未然に失敗を防ぐ親のせいで,失敗から学ぶチャンスが奪われてしまっていると言われています。大人になるまで失敗を経験出来ない子供達はどうなってしまうのでしょうか?
メアリー・ワシントン大学の2014年の調査によると,ヘリコプター・ペアレントを持つ大学生はうつ病になりやすいとの結果が出ました。
フロリダ州立大学の2016年の調査によると,健康問題を抱える割合が高いとの結果が出ました。親から離れてしまうと自分の健康状態を管理することが出来なくなってしまうのでしょう。
何から何まで親が助けてあげると,いつまでたっても自立出来なくなるでしょう。
何より,問題なのは,大人になって失敗を経験した時に,立ち直ることが出来なくなってしまうということです。


安全な道を選べば,危険な道を進むことになる
危険な道を選べば,安全な道を進むことになる
親として,子供を痛い目に遭わせたくないというのは自然な感情ですが,小さい時に数々の痛い経験を経験させて,将来,強い人間にさせるか,痛い目を経験さぜず,脆い人間にさえてしまうかは,じっくり考えた方がいいでしょう。
多くの偉人が,失敗の重要性を強調しています。
一度も失敗をしたことがない人は、何も新しいことに挑戦したことがない人である。
アルバート・アインシュタイン
危険を避けるのも、危険に身をさらすのと同じくらい危険なのです。人生は危険に満ちた冒険か、もしくは無か、そのどちらかを選ぶ以外にはありません。
ヘレン・ケラー
安全にやろうと思うのは、一番危険な落とし穴なんだ。
スティーブ・ジョブズ
成功することを学ぶには、まず失敗することを学ばねばならない。
マイケル・ジョーダン
何より,人類史上,最大の失敗を経験したのはイエス・キリストでしょう。
彼は,同時代の誰よりも,神の御心に忠実に生きた。時の権力者には従いませんでした。
そのため,権力者の恨みを買い,人相が変わるほど叩かれ,鞭打たれ,あざけられ,いばらの冠をかぶらされ,出血のため意識を失いかけた状態で,重い十字架を丘の上まで運ばされ,釘付けにされ,拷問にかけられて命を落としました。
彼が素直に権力者に従っていれば,このような目にも遭わずに済んだかも知れませんので,キリストの思いを知らなかった人にとっては,キリストはバカな失敗者と思われたことでしょう。
しかし,この失敗とも思われるキリストの死が,その後の世界に愛,平和をもたらしました。彼の十字架の死がなければ,その後の人類はどうなったのでしょうか?世界中からクリスマスがなくなり,どんなにか寂しい12月になることでしょう。
是非,エジソンの母親から「失敗」の経験の重要性を学んで頂ければと思います。
子供の未来は,親のあなたの教育にかかっています。
是非,良い選択をして頂ければと思います。