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トーマスエジソン①~エジソンから子供の教育について学ぶ

こんにちは。法律事務所リベロ所長の渡辺です。
今回のコラムは,発明王とよばれているトーマス・エジソンについてです。
彼がどのような子供時代を過ごし,後に成功したのかお話していきたいと思います。
学校に行かなかったエジソン

トーマスエジソンは小学校を3ヶ月で中退した落ちこぼれでした。
後年,エジソンは,史上最高の発明家になった理由を問われ,
私は正規の教育を受けられなかった。学歴はゼロなんです。だから,発明家として成功したのでしょう。
と述べています。
彼は,正規の教育を受け,一流大学の学士などの資格を持っていれば,理論を知り尽くしていたため,わざわざ実験で試すこともなかった,知識がなかったことが幸いしたなどとも語っています。
つまり,知識がなく,先入観もなかったことが,エジソンの成功に繋がったのです。
彼は,自分の仕事についても,
僕は,働くことを義務と思ったことはない。自分が楽しいと思ったことをさせてもらったので義務ではない。人間にとって考えながら,働くことほど楽しいことはない。楽しいから疲れるわけがない。
と語っています。
彼の原動力となったのは,心の中から湧き出る好奇心でした。大人になった後も,彼は,まるで子供のようでした。型にはまった教育を受けていなかったため,変な先入観もなく,大人になっても,夢見る少年でいられたのです。
彼は学歴がありませんでしたが,自分の好きなことを一生続けることが出来て,本当に幸せな人生を送りました。
懸念を抱く現代の日本の教育方法

一方,現代の日本人のほとんどは義務教育を受けていますが,エジソンのように幸せな人生を送れている方が多いかというと疑問があります。
エジソンの生涯から,現代の教育の問題点が垣間見えると思います。
現代の日本では,偏差値偏重,学歴重視の教育が尊重されています。
学校の先生や親が子供を評価する基準が,成績の善し悪し,偏差値になる。
親が子供に勉強しろと叱るのも,成績を良くするため。
子供が成績と関係ないことに夢中になっていると,そんなのやらずに,学校の勉強をしろという。
現在は塾に通っている子供も多いため,塾の先生までが,子供を,成績の善し悪しで判断する。
子供はどこに行っても成績で評価されるため,子供同士を評価する基準もいつの間にか成績になってしまう。あいつより,俺の方が成績がいいから,偏差値の高い学校に通っているから,俺の方が偉い等と考えるようになり,歪んだプライドを持つようになる。
さらに,もっと重要なことは,成績に関係のないことに興味を持つことは,成績向上には繋がらないため,好奇心が失われる。
そして,決まり切ったことを決まり切った方法でする,常識的な子供になってしまう。
想像力が失われ,他の子と同じような特徴のない子供になってしまう。
その結果,飛び抜けた才能を発揮出来る子供が育たない。常識の枠を飛び出たことをすると,出る杭は打たれるかのように,その可能性が悉く潰される。子供の夢は,偏差値偏重の風潮の中で,いつの間にか抹殺されてしまう。
成績が良くない子は,周りから出来ないというレッテルを貼られ,自己イメージが低下してしまう。
子供は,男の子も女の子も生まれた時には興味津々です。子供は皆,神様から特別な才能を授けられています。
その能力をそれを最大限引き出して上げることが本当の教育であるのに,結果として,それを押さえつける教育をしている。

これは,子供にとっては悲劇ではないでしょうか?
これでは,エジソンのような人物はなかなか育たないでしょう。
親の教育方針で子供の人生もかわる!?
神様は子供達に学校の成績でいい点を取るために才能を与えているのではありません。
あくまで,その才能を使って,夢を実現し,その子にしか出来ないことで周囲の人を幸せにすることを望んでいるのです。
良い大学に入って高い給与を貰ったからといって,本来,神様から特別に与えられた才能を発揮するものでなければ,生まれてきた目的を果たせず,不平不満,むなしさを感じる人生を送ることになってしまうでしょう。
子供の夢が○○大学に合格することになってしまっていた場合,その夢を実現させてしまったことが,後々,悲劇的な結果になることもあり得るのです。エリートコースを歩ませてしまったが故に,将来,大きな落とし穴が待っていることも,きちんと理解しておいた方がいいでしょう。

成績が良く,よい大学に入ってしまったため,国家公務員や医師などになることが運命付けられてしまい,本来であれば,神様から別の分野で才能を発揮することが期待されていたにも関わらず,その才能が開花されぬまま,生まれた目的も果たせず,人生を終わってしまうこともあるのです。
一方,良い大学に入れなくても,仮に高い給与が得られなくても,神様から特別に与えられた才能を使うものであれば,生まれてきた目的を果たし,エジソンのように幸せな人生を送ることが出来るでしょう。
世間では,子供達全員を○○大学に合格させた親の教育などがもてはやされたりすることがありますが,子供の本当の幸せを考えるのであれば,その教育方針をどこまで受け入れるかはきちんと考えた方がいいでしょう。確かに,大学に入学させることが出来たという点では成功したのかも知れませんが,社会生活を送る上での健全な価値観を植え付けさせてあげたかという点では疑問が残るからです。
リンカーンもエジソンも小さい時から挫折続きの連続でしたが,そのことが彼らを尊敬される人物に変えました。彼らが数々の挫折を乗り越えることが出来たのは,母親がきちんとした価値観を熱心に教育していたからでした。

ですので,子供の夢が○○大学に行くことになってしまうような教育はするべきではないと思います。神様は子供が○○大学に行って欲しいと思って,その子を産んだわけではないことは誰でも分かるでしょう。子供の夢は子供自身の心の中からわいてくるものです。神様はその夢を実現して欲しいと思っているのです。
ですので,子育ての参考にするのであれば,子供自身が小さい頃から抱いていた夢を実現させてあげた親の教育方針をじっくり学びましょう。
たとえば,エジソン,リンカーン,イチロー選手,大谷翔平選手の親なのです。
エジソンやリンカーンは小学校1年の途中で退学し,その後は,母親が女手一人で育てあげましたので,非常に参考になると思います。
是非,偏差値偏重の教育ではなく,子供の夢を大切にした教育をしてあげましょう。
子供に聖書を読ませてあげましょう

最後に,このことが一番重要だと思いますが,子供には健全な価値観を教えることが重要です。頭が良く,良い大学に行かせてあげたとしても,プライドばかりが高く,人を見下すような人間に育ててしまったのでは,子育ては失敗したといえるでしょう。
健全な価値観を持っていれば,子供が誤った選択をすることはなくなるでしょう。インターネット上での誹謗中傷や性被害に巻き込まれること等も防げるでしょう。
聖書に
あなたの若い日に,あなたの創造者を覚えよ。
伝道者の書12章1節
とあります。
人生にはいくら頑張っても自分の思い通りにならないことが沢山あります。
そういうときに自暴自棄になるのではなく,神に目を向けることが大切であること,自分の思いを超えたところで,神が私たち一人ひとりのことを心に留めておられ,導いて下さるということを子供に教えてあげましょう。子供がこのことを心に留めていれば,道を外れることはなくなるでしょう。
健全な子供に育てたいとお考えの親の皆様は,是非,子供に聖書を読ませてあげましょう。