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スタン・ハンセンから学ぶ試練の乗り越え方

こんにちは。法律事務所リベロの所長,弁護士渡辺です。
私は小さい頃からとにかくプロレスが好きで,プロレスのテレビ放送は欠かさず見て,後楽園や東京ドームの大会などには実際に観戦に行っていました。今でも,youtubeなどで色々な団体のプロレスを楽しんでいます。
好きなレスラーは沢山いますが,そのなかでも,伝家の宝刀ウエスタンラリアット一発で,相手を叩きのめすす『世界の不沈艦』スタンハンセンが好きでした。
今でこそ,ラリアットを使うレスラーは沢山いますが,元祖であるスタンハンセンのラリアットは,迫力などの点で,他を圧倒しています。
スタンハンセンが左腕を挙げ,サポータをずらし,ラリアットを予告した時の会場のざわめき,ロープにふって,ラリアットがあたった瞬間などは,今でも脳裏に焼き付いています。
クリスチャンであるスタン・ハンセンが言う大切なこと
スタン・ハンセン著の「日は,また昇る」という本を読み,盟友ジャンボ鶴田や天龍源一郎,四天王プロレスのことなどが書かれており,非常に興味深く,当時を懐かしく思いながら,感慨にふけっていたのですが,その本のなかで,スタンハンセンは以下のように,自らクリスチャンであったことを告白しています。
私はクリスチャンだ。キリスト教のルールに基づいたライフスタイルをおくり,それを破らないように努めてきた。だが,私も人間だ。つい決まりを破ったり,失敗やミスを犯すこともある。それでも,基本的には,当たり前のルール,私にとっての『ゴールデンルール』を持っているつもりだ。
自分がされてうれしいことを人にしろ
自分にされて嫌なことは絶対に人にしてはならないスタン・ハンセン『日は,また昇る』徳間書店,2015年
これはいまは亡き両親から伝えられたメッセージである。自分にとって大切なのは,神様に対する信仰と,妻と家族との関係,これをしっかりしていれば,幸せな日々が送れると私は信じている。
また,試練との向き合い方についても,クリスチャンとしての立場から,以下のように述べています。
人生とは試練の連続だと,私は自分のプロレス人生からもそれを強く思う。困難の多寡はともかく,それに直面している大勢の人たちに向けて,私ができるのは,もはや現役時代のようなファイトスタイルで勇気を与えることではない。荒削りではあるかもしれないが,私が皮膚感覚で得た言葉で,勇気に変わるもの伝えられればと思う。
私たちは,人生を歩むうえでさまざまなことに耐えていかなくてはならない。それは自分で選べることもあれば,選べないこともある。自分以外の人間の考え方や行動をコントロールすることはできないものだ。
落ち着いてその困難を受け止め,つらく憂鬱な日々が過ぎるのを待つしかない。物事が良い方向に進んでくれるよう,諦めずに信じるしかない。闘い続けることだ。私たちがコントロールできるのはただ一つ。それは自分の考え方だけだ。私たちは,自分の周りで起っていることに対して,怒ったり,落ち込んだり,取り乱したりしそうになる衝動と常に闘わなくてならない。ビジネスはもちろん,ましてや地震などの災害に対しても,それをあなたが支配することは不可能だ。しかし,どんな状況に置かれたとしても,自分の考え方をコントロールするという方法によっては違った世界が見えてくるだろう。今日は違う新しい一日なのだ。人生をどのように捉えるかも自分次第である。安らぎの道は自ら選ばなくてはならない。
スタン・ハンセン『日は,また昇る』徳間書店,2015年
何であれ,世界が君に与える試練を,君はどうにかして乗り越えることができるはずだ。どんな試練でも。事態は好転すると信じるしかない。
スタンハンセンは,試練に対しては,物事が良い方向に進んでくれるよう信じることがとても大切だと述べています。つまり,必死に努力することよりも,考え方を変えること,信じることが大切であることを強調しています。
考え方一つで生き方が変わる
アメリカの哲学者チャールズ・C/・ウエストは,「我々は,自分の土台が揺らぐと神に助けを求めるが,わかるのは,土台を揺るがしていたのは神だったということです」といいましたが,あたっているところがあると思います。
神様があなたの最善を考えて,土台を揺らしているのだと考えると,何かわくわくしませんか?
神様が,あなたにとって一見良くないと思われる出来事を通して,あなたに最善のことをしようとしていると考えれば,試練の中でも生きていく勇気がわきませんか?
聖書には,
目が見たことのないもの、耳が聞いたことのないもの、そして、人の心に思い浮かんだことのないもの。神を愛する者のために、神の備えてくださったものは、みなそうである
コリント人への第一の手紙 2章9節
と書かれています。
考え方一つで,毎日の生き方が変わると思います。
試練の中におられるかたも,是非,一日一日を大切に,前向きに生きて下さい。
スタン・ハンセンは,リング上では,荒くれファイトで,相手を恐怖に陥れていましたが,リングを下りると,優しい紳士でした。たまに,バラエティー番組などでみかけますが,その優しい笑顔にキリストの優しさをみるような感じがしています。