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光あるうちに~愛と信仰の書~

こんにちは。法律事務所リベロ所長の渡辺です。
三浦綾子さんの「光あるうちに」という本をご存じですか?
以前,何度か読んでいたのですが,最近,読み返してみて,特に悩みを抱えている方には勇気づけられるところが多くあると思い,ここで紹介させて頂きます。
三浦綾子さんについては,別のコラムでも書かせて頂いておりますが,クリスチャンの作家で,キリストの思想に基づいた小説を書くことをライフワークとしていました。

信仰のお話

この本では,失恋したり,夫に恋人ができたり,子供が成人して一人残されたりと,人生においてむなしさを感じている方などに向けて,抜本的な解決方法などを提案しています。
人生にはむなしいことがあるといって次のような例をあげています。
三浦綾子さんの知人に非常に仲のよい夫婦がいて,傍目にも,どちらがが死んだら,一体どうなることかと案ぜられるほど睦まじかった。その妻が癌になり,夫は毎日病院に泊まって看病していたが,妻は無くなってしまった。夫は人目もかまわず妻を抱き寄せて嘆き悲しんでいたため,その後,さぞ辛い毎日だろうと察していたところ,1年後にあった時には,新しい妻と連れだって,うれしそうにしていた。あんなに愛し合っていた妻がいなくても,彼は幸せになれる,彼女は彼にとって,かけがいえのない存在ではなかったのだと知って,三浦綾子さんは,むなしさを感じたと言っています。
こういったむなしさは,家事,勉強,芸術,職業,結婚,独身,いかなる道を選んでもあると思いますが,そのむなしさを根本的に解決するのが,
「あなたが神を信じようが,信じまいと,神は終日,わたしたちに向かって手をさしのべてくださるのだ」という神様の愛を知ることと述べています。
三浦綾子さんは,自身が,砂漠の中にたった一人で立っているよう虚しさの中にあったが故に,神様の愛を知り,
「ほら,神のほうをごらんなさい。あなたはもう,悩むことはないのですよ」とは言わずにはいられないと述べています。
聖書には,
信仰がなければ,神に喜ばれることはできません。神に近づく者は,神がおられることと,神がご自分を求める者には報いてくださる方であることを,信じなければならないのです。
ヘブル人への手紙11章6節
とあります。
つまり,虚しさを解決するには,神様がいつも側にいて,あなたから助けを求められればいつでも助けようと待っていること等を信じることが大切ということです。
私がこのコラムでよく言っているように,問題解決のために,何か必死に努力するのではなく,神様を信じることです。信じる以外のものは必要ありません。一方,信じない限り,いくら頑張っても,神様からの助けは得られません。
結婚相手を選ぶとき,相手を正直で誠実な人と「信じて」結婚したように,「神様がいるかいないかは分からないけれども,私は神様がいると信じる」ということが大切です。
このことについて,三浦綾子さんは,次のように述べています。
神は認められるべき存在ではなく,信ぜられるべき存在なのだ。・・・目の前にあるコップを見て,「これはコップだと信じます」とは,誰も言わない,それはコップだと認めるだけのことである。信ずるとは,まだ見ていない対象に対して言われるべき言葉である。
そして,アインシュタインもニュートンもキリスト者でしたが,彼らも科学によって神を認めたのではなく,信仰によって神を信じていたと述べています,
聖書に,
信仰は,望んでいることを保証し,目に見えないものを確信させるものです。
ヘブル人への手紙11章1~3節
とあるとおり,神様は目に見えませんが,神様がいると信じるのが信仰です。
子供に神様の話をしてあげましょう
神様を信じるには素直さも重要で,はじめから信じようとしない人にいくら真剣に語っても信じないでしょう。日本人の場合,ほとんどの人が唯一の神様(イエス・キリスト)を信じていませんので,信じたら周りから変に思われるといった気持ちが,信じる妨げになっているように思われます。
一方,子供は素直で,あまり先入観もありませんので,神様を信じようねと言えば,案外,すぐに信じるかも知れません。世界のトップアスリートや偉大な成功者は信仰を持っている方が大半ですので,子供に何かで成功してもらいたかったら,小さいうちに神様を信じて貰うのがいいでしょう。「愛」のある子供,「夢」をもった子供になって欲しいと思っているのであれば,聖書を学ばせてあげましょう。

神を信じて明るい未来を

三浦綾子さんは最後に,切実な思いで次のようなことを語っています。
誘った人が,すべてキリストを受け入れるとは限らない。態よく断られ,あるいは軽蔑され,嫌われるかも知れない。が,わたしは,この章の最後に,敢えて今一度,読者の一人一人に向かって呼びかけたい。
「かけがいのない,そして繰り返すことのできない一生を,キリストを信じてあなたも歩んでみませんか。今までの生活が,どんなに疲れ切った,あるいは人に言えない恥ずかしい生活であっても,また言いがたいほど苦しく悲しい毎日であったにしても,今,あなたの前に,まだあなたの足跡が一つも印されていない純白の布のような道があるのです。過去はどんな歩み方であったにせよ,自分の目の前に,足跡ひとつない道があり,そこにどんな足跡を残して行くかは,自分の自由だということ,そんなすばらしいことはないと思います。
過去はいいのです。今からの一歩を,あなたもキリストの愛の手に導かれて歩みたいと思いませんか。そしてあなたの人生を喜びに溢れた人生に変えたいとは,お思いになりませんか。
そのことが,あなた自身にどんなにむずかしく思えても,神が助けてくださるのです。キリストはこう言っておられます。『人にはできないことも,神にはできる』と」光あるうちに光の中を歩もうではないか。
三浦綾子「光あるうちに」
聖書には,
だれでもキリストのうちにあるなら,その人は新しく造られた者です
コリント人への手紙第2 5章17節
とあります。
三浦綾子さんは,信仰によって,16歳になる頃にはならず者の泥棒として刑務所にいたジョージミュラー(19世紀イギリスで伝道と孤児事業に献身し,キリスト教社会福祉の先駆者とされた)が完全に変えられたと述べています。
ならず者でさえ,完全に変えられたのですから,あなたなら,もっと簡単に変えられるでしょう。
聖書には,殺人犯であるモーセが,信仰によって,指導者に変えられた様子が描かれています。
神様は,新しい人生に導くことを得意としています。
あなたはこれまで多くの偉人,トップアスリートなどを幸せに導いてきた神様の知恵を信じますか?
それとも,あなたの周囲の目を気にして,神様などいないと考えて,悩みの人生に留まりますか?

すべてはあなたの選択にかかっています。
是非,神様を信じて,過去の悩みから解放され,是非,新しい人生を歩んで下さい。
あなたの明るい未来を応援しています。