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極真空手が私に与えてくれたもの

私は20年近く,極真空手をやっていますが,最近,小さな子供の習い事として,空手に人気があると聞いてとてもうれしく思います。
空手を習うことでどういった良いことがあるか考えてみたいと思います。これについては,ネット上で色々と情報があふれていると思いますので,実際の自分の経験からそのメリットを述べたいと思います。
空手を習うことのメリット

近くに男性,女性のチャンピオンがいますので,彼らを見ていて感じることがあります。
まず,チャンピオン達は,試合では物凄く強いですが,普段は,非常に謙虚です。
周りからも強いと尊敬されているため,わざわざ,自分を強くみせようというところもなく,常に自然です。
強いというと,ごつくて怖いイメージがあるかも知れませんが,極真空手で強い方々は,人間的にも尊敬できる方々が多いです。
試合に勝っても奢らず,あそこが悪かったなどと,謙虚に反省したりしています。
そんな態度だから,みんなに好かれるのです。
俺が一番強い,だから俺に従えといった態度の人はいないです。
極真空手創始者の大山倍達総裁は,
私のつとめは極真空手を通じて
立派な人間を一人でも多く育て,
世に送り出してやることである。
これは私の願いでもある。そのためにも,
極真空手の道場では一人として,
道徳的な落ちこぼれ組を出すわけにはいかないのだ
と言っています。
極真空手で強くなることは,外の喧嘩で強くなることではありません。むしろ,外では喧嘩しないです。そういった話は一切聞いたことがありません。
大山総裁は,
武は備えなり。剣は磨いて鞘の中に治めておくべし。みだりに剣を抜くのは武にあらず
武道とは他人のためのもの。
ひいては社会正義のためのものである。
そのワザを断じて
『私』のために悪用してはならない。
『空手に私闘なし』といわれるゆえんがここにある。
と言って,そういう行動に警告を発しています。
空手は礼儀に始まり,礼儀に終わります。
ですので,子供達は,皆,礼儀正しいです。
高校生,大学生などで,ぐれている子供を見たことがありません。明るく,素直です。
ヤンキーみたいに強がっているような子供はいません。
いたら,大変です。先輩に目を付けられ,大変なことになります。ですので,そういう方向に進む心配もありません。
空手を習うと自分の弱さを克服でき、自信がつく

選手仲間で,何で試合に出ているのかと,話し合ったことがあるのですが,
「自分は口下手だから,それを克服するため自信を付けるために試合に臨みたい」
「社会人として,自尊心を高めたいから試合に臨みたい」
「チャンピオンになって自信を付けたい」
みんなこういうことを言ってました。
皆,自分の弱さを克服するため,自分に自信をつけるため,厳しい練習に臨み,厳しい闘いに臨んでいました。
自分も,20年ほど前,劣等感を克服するために,極真空手を始めました。
今の自分は,20年前の自分とは別人のように,自信がつきました。
厳しい稽古に耐えてこそ,自信がつく。試合に勝てば自信がつく。試合に負けても,厳しい稽古をして,怖い闘いに望んで,最後まで倒れなかったという経験が自信になります。
いろんな職業の方が強くなるために頑張っています。医者,会社員,飲食店経営者,学校の先生等,様々です。
正直,稽古は厳しいところもあります。ただ,厳しい稽古は強くなるためには,絶対必要なのです。
優しい稽古だけしていては,本番ではすぐ負けてしまいますし,何より,自信がつきません。
本当の自信は,厳しい稽古を乗り越えない限り得られるものではないのです。
ボクシングの井上尚哉選手は,
誰よりも練習を積んできた自信があるから、大きく見せる必要もない
と言っていますが,まさにそのとおりだと思います。
自分も,選手と一緒に練習していますが,正直いって,死にそうで,途中で何度も止めたくなることがあります。ですが,それを乗り越えた後は,乗り越えたという自信がつき,それが弁護士業務にも役立っています。
今はどちらかと,子供には,厳しいことをさせない,痛いを思いをさせないといった風潮があるのかも知れませんが,どんな痛みにも耐えられる子ほど,たくましく強くなると思います。
社会に出たら,厳しいことばかりです。そんなとき,空手をやっていた経験が,きっと役に立つでしょう。
痛みは,強くなるためには,通らなくてはならない道なのです。
男の子は,強くなりたいという本能があると思います。
強くなりたい,チャンピオンになりたいという夢,強い願望があれば,厳しい稽古にも耐えられるようになるでしょう。
子供がそういった夢を持った場合には,親の皆様は,是非,サポートしてあげて下さい。

神童と呼ばれている那須川天心選手,K-1王者の武尊選手も,極真空手出身です。
彼らのようになりたいという夢をお持ちの子供をお持ちの親の皆様は,是非,極真空手を習わせてあげましょう。
まとめ

最後に,強くなるのに,役立つ聖書のことばを紹介します。
空手だけでなく,何か困難な状況にある方も勇気付けられるでしょう。
私を強くしてくださる方によって,私はどんなことでもできるのです
ピリピ人への手紙4章13節
主は私の光私の救い。だれを私は恐れよう。主は私のいのちの砦。だれを私は怖がろう
詩篇27篇1節
神様が直ぐそばにいると考えれば,闘う勇気も出ることでしょう。
信念があれば,厳しい闘いに臨む勇気が得られるでしょう。
是非,人生を前向きに歩んで下さい。