女子学院の教育方針から考えるこどもの教育のあり方

中学受験を考えている女の子や,その親にとっては有名な女子学院。

一般的には,女子御三家とは桜蔭中学校・高等学校と女子学院中学校・高等学校,そして雙葉中学校・高等学校の3つを指します。

このうち,女子学院中学校・高等学校,雙葉中学校・高等学校はキリスト教系の学校です。

今回は,女子学院の教育方針から,こどもの教育のあり方について考えてみたいと思います。

目次

女子学院の教育方針

女子学院の学長の鵜﨑創氏は,

1870年の創立以来,キリスト教精神を基盤に,生徒一人一人をかけがいのない人格として受け止め,自らを治める高い知性と交渉な志,神と人とに仕える自立した女性の育成を目指し,実践してきました。この教育の根底には,女子学院で学ぶすべての者が,人間を超えた存在・永遠の真理に対する畏敬の念を養い,知的水準の高い教育によって培われる自主自立した心豊かな人格として,他者に仕える心を育むことを願い求めてきた祈りがあります。学びの一日が,生徒と教職員全員によって,心を合わせて守られる朝の礼拝から始まる本項では,創立以来この祈りが継承されてきました。

鵜﨑創


と述べています。

そして,女子学院のホームページには,聖書のみことばが掲げられています。

2023年のみことばは,

動かされないようにしっかり立ち,主の業に常に励みなさい

コリント人への手紙第1 15章58節

このみことばについて,学長の鵜﨑創氏は,コロナウィルス感染症が蔓延したり,ロシアのウクライナ侵攻など,不安定な社会で,先の見通しがたたない状況にあっても,キリストを信じるものは決して恐れる必要がない,どのような時にも神様は共にいて,私たちを正しい道に導いて下さる,だから,一時的な現象や表面的なもの,移ろいゆくものに目を奪われることなく,時代や社会を超えて変わらない大切なものを見極めていかなければならないと説いています。

女子学院では校歌でも「ひとりのかみのみすがた(イエス・キリスト)をむねにやどすとわれつとむ」,「まことのひと(イエス・キリスト)のかがやきうちにてらすとわれいのる」とイエス・キリスト対する信仰を表現しています。

毎週,聖書を学ぶ時間をきっちり設けているようです。

このように,小さい頃から,聖書教育をきっちり受けた子供達は本当に幸せだと思います。

「心」の大切さを教育しているか?

現在はEQ(motional Intelligence Quotient こころの知能指数)よりもIQ(Intelligence Quotient知能指数)が重視される時代です。

ITの時代だから,小さい頃からプログラミングを習わせる。
グローバルの時代だから,小さい頃から英語を学ばせる。

ですが,その前に,もっと大切なこと,「心」の大切さをきちんと教育すべきではないでしょうか?

マザーテレサも

大切なのは,どれだけ沢山のことをしたかではなく,どれだけ心を込めたかです

マザーテレサ


と言っています。

ダニエル・グールマンは著書「EQこころの知能指数」の中で,ハーバード大学を卒業しした人々を中年になるまで調査したところ,大学時代に優秀だった人がそうでない人よりも収入や業績や地位などの点で特に成功しているとはいえない,また大学時代の成績が優秀だからといって現在の人生に満足しているとは限らないし,友人や家族との人間関係や恋愛面で幸せとも限らないという結果が出ていると述べています。
そして,学校の成績が良くても,人生のピンチやチャンスにはほとんど約に立たない,IQが高いからといって富や名声や幸せを得られる保証はないのに,学校も社会も学力ばかりに注目して,人生を左右するもう一方の大切な素質,すなわちEQには目を向けないと述べています。

子供達は小さい頃は情緒豊かですが,大きくなるにつれ,小さい頃の感性を失ってしまいますね。

そして,社会に出れば,「心」など重視されませんから,ますます,感情が抑制され,非人間的になる傾向があると思います。

しかし,人間を人間らしい存在にする働きは,IQよりもEQの方が強いように思います。

「愛すること」の大切さ

誰でも温かみのある人,愛ある人と一緒にいたいものです。

イエスキリストは,

『あなたの心を尽くし,いのちを尽くし,知性を尽くして,あなたの神,主を愛しなさい』これが,重要な第一の戒めです。『あなたの隣人を自分自身のように愛しなさい』という第2二の戒めも,それと同じように重要です。この二つの戒めに律法と預言者の全体がかかっているのです

マタイの福音書22章37~40節

と言っています。

一番大切なことは,「神を愛すること」,それと同じくらい大切なことは,「自分を愛すること」,「他人を愛すること」と言っています。

極めてシンプルです。「愛しなさい」のみです。子供でも簡単に分かります。

勉強をしなさいとか,良い行動をしなさいとか,~を守りなさいとか,~をしてはいけないは言っていません。

ですが,「愛」の大切さを,学校の先生は教えてくれますか?

子供にも簡単に分かることは十分教えず,難しい知識を教えるのに熱心というのは,何だか皮肉のような感じもします。

いくら勉強が出来たとしても,愛のない子供に育って欲しいですか?
愛をなくした子供が結婚して,愛のある家庭を築くことができますか?そのような家庭で子供を健全に育てることが出来るでしょうか?

聖書には

いつまでも残るのは信仰と希望と愛,これら三つです。その中で一番すぐれているのは愛です

コリント人への手紙第1 13章13節


と書かれています。

先も見えず,変化の激しい時代に,希望をもって生きていけるのでしょうか?
SNS上などで嘘の情報が飛び交うなかで,一体,何を信じて生きていけばいいのでしょうか?

学校の先生は「愛」,「希望」,「信じること」を一生懸命教えてくれますか?

女子学院などキリスト教系の学校では,6年間かけて,このようなことをきちんと教えてくれてくれますので,生徒達は本当に幸せだと思います。

知性はあとでも習得可能ですが,一度身についた人間性をかえるのはかなり困難です。

学校に期待できないのでしたら,家庭で,子供達に教えてあげましょう。

イギリスの詩人であるアルフレッド・テニスンは

聖書を読むこと。そのことが教育である

アルフレッド・テニスン

と述べています。

是非,聖書を学んで,子供達に教えてあげましょう。

まとめ

イエスキリストは,

あなたがたは,地の塩です。もし塩が塩気をなくしたら,何によって塩気をつけるのでしょうか。もう何の役にも立たず,外に投げ捨てられ,人々に踏みつけられるだけです。あなたがたは世の光です。山の上にある町は隠れることができませんい。
また,明かりをともして升の下に置いたりはしません。燭台の上に置きます。そうすれば,家にいるすべての人を照らします。
このように,あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい。人々が,あなたがたの立派な行いを見て,あなたがたの天の父をあがめるようになるためである。

マタイによる福音書5章13節~16節

と述べています。

心が大切にされない時代だからこそ,周囲を照らす子供がたくさん育って欲しいですね。

子供達が変われば,未来が変わります。

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