私とキリスト教との出会い

2023年9月8日

法律事務所リベロ所長弁護士渡辺です。
弁護士紹介に記載の通り，私はキリスト教を信仰しています。6年程前に洗礼も受けました。

今回は私の人生を変えるきっかけになったキリスト教との出会いについて綴っていきたいと思います。

キリスト教とは全く無縁の環境で育つ

クリスチャンの家庭でもなく，クリスチャンの知り合いもおらず，長年，キリスト教とは全く無縁の生活を送っていました。
海外の本などを読むと，聖書の言葉が引用されていることが多く，その言葉に励まさていたことはあったのですが，弁護士になった後も，聖書がどういった本なのか，イエスキリストとはどういった方なのか，何をした方なのかということは良く知りませんでした。

聖書との出会い

中学の途中から不登校になり，高校も１年生の時に中退しました。その後，大検を経て，なんとか大学に進学することが出来ましたが，不登校の状態が長かったこともあり，周囲とうまくコミュニケーションがとれず，人間関係にはかなり悩みました。

　大学時代だけでなく，社会人として就職した後や司法試験を受験している時も，失敗の連続で，自信を喪失し，劣等感などから，ノイローゼ気味になることもありました。
そのような時，海外の本等を読みあさっていたことがあり，その中には，聖書の引用があったため，興味本位で聖書を読んだことがありました。

　しかし，その当時は，聖書を自己啓発的な書物としか認識しておらず，そのため，キリストの生涯については無関心で，キリストを信じるということがどういうことなのかも分かっていませんでした。聖書を読むときにも，キリストに関係する部分は避け，書簡などの励ましとなるような部分のみを読むという感じでした。その当時は，キリスト教は，聖書でキリストがこうしろといっている命令を守ること，罪を犯さず潔白に生きることが求められていると考えていたため，自分には到底出来ないと思い，キリスト教を受け入れることが出来ませんでした。

　なんとか司法試験に合格して，弁護士になった後は，仕事と極真空手に夢中になっていたこともあり，以前のように劣等感で悩むということは余りなくなったのですが，極真空手の試合前などに，極度の不安に襲われることがあり，移動中に，聖書の言葉をメモして，移動中に見たりしていました（アメリカの大リーグの選手がそのようにして気持ちを落ち着かせて試合に望んでいるということをどこかで聞き，同じようにしていました）。

信仰のきっかけ

　キリスト教を本当に理解し，信じるようになった，直接のきっかけは，仕事上の試練だったと思います。
　勤務弁護士を経て，独立し，自分で法律事務所を経営するようになると，弁護士の仕事だけでなく，事務所経営のことで，色々悩むことが多くなりました。そして，以前のように色々な本を読んだり，インターネットで自分を励ますような言葉を探していたのですが，そのような時に出会ったのが，youtubeで放送されているハーベストタイムの「３分間で分かる聖書」でした。

初めはなんだか怪しそうなサイトだなと思って，放置していたのですが，何度も出て来るため，恐る恐るクリックしてしまったのが，本物のキリスト教（プロテスタント）を知り，信じるきっかけとなりました。そのため，「３分で分かる聖書」で，キリストの行ったことや，聖書の意味等を知った時には，そうだったんだ！，どうして，誰かもっと早く教えてくれなかったんだ！という思いでした。

　ただ，「３分で分かる聖書」を聞いていた頃は，キリスト教を信じるという段階ではなく，あくまで知的好奇心のレベルでしかなかったと思います。その後，ハーベストタイムの「メシヤの生涯」，「ローマ人への手紙」等のシリーズもののメッセージを何度も聞くうちに，中川健一先生がしつこいように，福音の三要素と言うので，それが頭にこびりついてしまいました。そして，自分では忘れることぐらいでしか処理出来ない劣等感や罪悪感が，本当の意味で処理出来ることを知り（正直言うと，はじめは，こんなんでいいの？という感じでした），こんなに簡単だったら自分でも出来るということで，本当の意味でのキリスト教（プロテスタント）を受け入れるようになりました。

　中川健一先生が，牧師らしからぬところ（社会人経験があり，時事問題や趣味の話をしたり，お酒を飲んだりすることなど）が，自分のような世俗的な人間には親しみやすく，受け入れやすかったのかも知れません。宗教オンリーで，余り世間のことを知らない方だと，現実離れした空想話で受け入れられなかったと思います。また，一つ一つ緻密に解説してくれるので，知的満足度が高いところも，良かったと思います。
　キリスト教の本質を，福音の三要素に単純化し，分かりやすく説明してくれた中川先生に感謝しています。

キリスト教を信仰するようになって変わったこと

長年やっている極真空手もそのまま続けてますし，飲酒もしますし，好きな服を着て，おしゃれを楽しんだり，おいしい物を食べたり，海外旅行に行くなど，生活自体は，特に変わっていないと思います。洗礼も中川先生にして頂いたのですが，一緒にビールを飲んだり，おいしいものを食べたりと楽しい経験でした。

聖書を読むことで，仕事や空手の試合などでのプレッシャーに押しつぶされることもなくなりましたし，失敗から立ち直ったり，試練にあった時の心構えなどが出来るようになったのが大きいと思います。自信がつき，エネルギッシュになり，人生に前向き，積極的になったと思います。聖書のことばは一瞬にして，人の考えを前向きに変える力があるから不思議です。

キリスト教では，修行や苦行など一切ありません。