刑事事件でお悩みの方へ
突然、家族や友人が逮捕されて、警察から連絡があった場合、「何かの間違いではないか」と、戸惑われると思います。
逮捕されて被疑者となったとしても、それは「犯罪者」と断定されたわけではありません。
法律的に言っても、有罪判決が確定するまでは、「犯罪者」ではないのです。
是非、特に身近な人は、そのことを肝に銘じて、逮捕された方の力になってあげて欲しいと思います。
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最近、様々な場面で、警察の取調べの過酷さや、冤罪事件が問題になっています。
日本では、自白が偏重されており、警察は被疑者の身柄を拘束して、とにかく自白を得ようとする傾向にあるのです。
この状況で、被疑者の権利を守るためには、身近な人が冷静になって、援助の手を差し伸べるしかないのです。
当事務所は、逮捕された人の権利を守りたい、なんとか助けたい、というご家族や友人の方のお力になりますので、お気軽にご相談ください。
なお,以下では当事務所で扱った事件の一部をご紹介致します。
これらかも分かるように刑事事件は時間の勝負ですので,刑事事件に巻き込まれた方は,なるべく早めに弁護士に相談されることをお勧め致します。
刑事事件の解決事例
事件の概要
夫が,アパートの敷地内において,女性に対し下半身を露出したとして公然わいせつ罪で逮捕されてしまっ たとして,妻から弁護活動の依頼を受けました。
結果
不起訴処分(東京地検)
弁護活動
逮捕直後に依頼を受けたためにすぐ警察署に行き,夫と面会したところ,全く身に覚えがないとのことだったため,速やかに身柄解放及び不起訴とするための弁護活動を始めました。
まずは,検察官に面会を求め,勾留請求しないよう意見書を提出し,勾留質問日には,裁判官とも面接を行い,勾留却下を求める意見書を提出し,10日の勾留決定が出た後は,それに対し,準抗告を行い,勾留延長の際には,勾留延長しないよう検察官,裁判官に意見書を提出し,勾留延長決定後は,準抗告を行うなど身柄解放のための活動を積極的に行い,その結果,13日目に解放されました。
さらに,検察官に対し,現場付近の地理的状況,逮捕日当日の夫の行動ルートからは,犯行時間に犯行現場にいるはずがないこと,捜査の問題点等を指摘するなどして,不起訴とするよう積極的に働きかけ,その結果,不起訴処分を勝ち取りました。
夫は,勾留の間,何度も自白してしまいそうになったようですが,その都度,被疑者ノートを見て気持ちを持ち直していたとのことでした。冤罪を防ぐことが出来,弁護士をやっていて本当に良かったと実感した事件でした。
少年事件の解決事例
事件の概要
中学校3年生の生徒が,別の学校の生徒に対し,路上で約1時間にわたり,殴る蹴るの暴力を加え,傷害を負わせたとして逮捕されしまったため,逮捕された当日,母親から弁護活動の依頼を受けました。
結果
不処分(東京家裁)
弁護活動及び付添人活動
依頼を受けた後すぐに警察署に行き,事情を聞いたところ,犯行事実を認めておりましたが,身柄拘束が続くと学校生活や高校受験に重大な支障が生じる状況にありました。そこで,勾留質問当日に裁判官と面接をして,その旨を伝るとともに,両親の身元引受書,誓約書等を提出して勾留を却下するよう求めました。その結果,無事,勾留を却下してもらい,すぐに身柄を解放してもらいました。
身柄解放後は,検察官に連絡をとり,被害者に謝罪,被害弁償をしたい旨伝えたところ,被害者が一切の接触を拒否していると聞かされたため,謝罪文については検察官に提出し,被害弁償金は法務局に供託しました。また,少年に毎日書いてもらっていた日記や,塾の成績表等を,その都度,検察官に提出し,少年が更生している状況を継続的に伝えました。
身柄解放の約2ヶ月後に家裁送致されましたが,家裁送致後も,少年の日記,塾の成績表,高校受験結果等をその都度,裁判所に提出し,審判不開始,不処分を求める付添人活動を行いました。その結果,無事,審判で,不処分を勝ち取ることが出来ました。
この事件では,当初から迅速に身柄解放活動を行ったことが,最終的に良い結果に繋がったのだと思います。
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